定年退職後の生活への不安
定年退職後、誰もが余裕のある暮らしをしたいものです。
しかし、近年では高齢化社会を迎え高齢者が増えたこと、長引く不況などから思うように年金が受給できなかったり貯金ができなかったり人も増えています。そうすると不安になってくるのがお金のことです。
定年退職をしたら、どのくらいのお金が生活費として必要なのか、余裕のあるくらいはどのくらいのお金が必要であるかをわかっているとお金を用意しやすくなります。ゴールの金額がわかっていると貯金もしやすいものです。
やはり、退職後は時間にあるために旅行に行きたいと思うこともありますし、孫が産まれたらいろいろ贈りたいと思うこともあります。そういったとき、お金がないと難しくなってしまうものです。そこで、ここでは定年退職後にはお金がどのくらい必要であるのかを紹介していきます。
定年退職後に必要な生活費
定年退職後に必要となるお金は住んでいる地域や家族構成、個人の価値観によって大きく違うものです。
一般的には夫婦2人での毎月の生活費としては最低でも26万円、ゆとりのある生活をするためには36万円は必要と言われています。
これは毎月支給される年金では足りません。そこで、年金で足りない部分を補うことが必要です。
年金で足りないお金はどうするか
年金で不足するお金については自分で工面することが必要になります。その方法としては貯金をしておくか働くかの2つです。
余裕のある暮らしをするためには36万円が必要ですが、年金の受給額は22万円が一般的といわれています。そうすると不足分の14万円を85歳までの20年分用意するとなると貯金は3360万円必要です。
しかし、現在の家計調査では定年後の貯金額の平均は2500万円ほどといわれています。そのため貯金だけで余裕のある生活を送るのには無理があるのです。そこで、定年後に働くことを考えておく必要があります。
定年退職後も仕事はたくさんある
定年退職後の高齢者が働ける場所はないと思っている人も多いです。
しかし、探してみると意外と仕事はあります。中には正規雇用としての仕事もありますし、アルバイトでの仕事もあり、仕事の内容も様々です。
今までの仕事の経験を生かして働くことのできる仕事もあれば、全く経験のない仕事をするという人もいます。仕事のスケジュールも勤め先によって平日カレンダー通り定年前と同じように働く仕事もあれば短時間勤務で働くことのできる職場もあるので自分の希望に合った仕事を見つけることが可能です。
高齢者が増加している昨今は、シニア向けの求人サイトや情報誌も多く、働き口を探す際の参考となるでしょう。
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必要額を働かず用意する方法を考える
定年退職後は仕事をすることが難しい人、できるだけ働きたくない人は退職までにどうにかして3000万円以上の貯金を用意することが必要になります。そこで、現役時代に仕事をしている間にいかに貯金をしておくかがポイントです。毎日の生活の中で節約を心がけたり、つつましく生活をするようにしたりするだけでも貯金の金額は変わってきます。
また、働かなくても資産運用という形でお金を工面することも可能です。退職金を活用したり、退職前から貯金の一部で資産運用をしたりと人によって資産運用を始める時期や資本となるお金は違います。どのような形でも貯金したものがなくならないよう計画的に投資をすることが大切です。